志望動機作成のコツ(というより本質)
先日、求職者の方との面談で
「志望動機書ですが、何ができるか、どう貢献できるかばかり書いていて、
・なぜこの業界か
・なぜこのポジションか
・なぜこの会社か
が書かれていない。
ですので、そもそも志望動機になっていない」
と伝えたところ、
「ネットで志望動機書作成について調べたら、
“あなたのやりたいことや夢なんてどうでもいい、その会社にどんな貢献ができるか、なぜ貢献できると言えるのかだけが重要だ”
というよう記事ばかりで、そのような志望動機書にした」
とのことでした。
ちょっとびっくりしました。
「志」「望」という言葉が、会社への「貢献」「貢献できる理由」になってしまうなんて。
志望動機書は、その言葉通りまず自身の「志」や「望」でOKです。個別具体的な会社名やポジション名を忘れて、自身の「志」や「望」が何か、です。
そしてその「志」や「望」が同じ方向を向いている会社/ポジションをきちんと選んでいれば、それがそのまま志望動機になるのです。独自の、とは言わないまでも、あなたの個性がきちんと反映された志望動機になるはずです。
そして、「貢献」「貢献できる理由」は、そもそも職務経歴書に書いてあるはずです。職務経歴書で「貢献」につながる経験・スキルなどをアピールできていないのに、志望動機書で「貢献」「貢献できる理由」をあれこれ述べるのは本末転倒です。
ちなみに「貢献」の向かう先も大事ですね。「貢献」が最初に向かう先は(応募先の)会社というのも本当はダメですね。本来、顧客や社会に対する「貢献」であるべきです。
逆に言えば先に会社/ポジションありきで転職活動を進めてしまうと、後付けで志望動機を考えてしまうので、内定を取るための方便として「貢献」に変に偏るのです。
貢献は必要ですが、貢献ありきは嘘くささが採用側にバレます。
ですので、本質的には、自身の「志」や「望」が何か? が重要です。
青い鳥(=個々の会社/ポジション)ありきの転職活動をしてはいけない、というのが志望動機を見出すコツです。
ちなみに、ネットで志望動機作成についての記事をいくつか見たのですが、“どんな貢献ができるか、なぜ貢献できると言えるのかだけが重要だ”みたいなひどい記事はなく、まあまあどの記事もきちんとしたことを書いていました。
でも、やっぱり求職者の方で、「貢献」「貢献できる理由」に偏る方は少なくないので、そういう間違った案内が横行しているのでしょうね。
駆逐したいですね、こういうの。
自身の「志」「望」をきちんと見出したいという方は、ぜひご連絡ください。
inspire株式会社
代表取締役 吉原 貴
info@in-spirare.com
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